東海道四谷怪談 | エノケンの頑張り戰術 | 怪異談 生きてゐる小平次 | 日本残酷物語 | |
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エノケンの頑張り戰術 | 東海道四谷怪談 | 恋すがた狐御殿 | 怪異談 生きてゐる小平次 | |
怪異談 生きてゐる小平次 | 恋すがた狐御殿 | 東海道四谷怪談 | エノケンの頑張り戰術 | |
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番場の忠太郎 | 恋すがた狐御殿 | 怪異談 生きてゐる小平次 | 日本残酷物語 | |
高原の駅よさようなら | 番場の忠太郎 | 若き日の啄木 雲は天才である | 恋すがた狐御殿 | |
若き日の啄木 雲は天才である | 番場の忠太郎 | 高原の駅よさようなら | 地獄 | |
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若き日の啄木 雲は天才である | 地獄 | 番場の忠太郎 | 高原の駅よさようなら | |
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アマカラ珍騒動 | 思春の泉 | 若さま侍捕物帖 謎の能面屋敷 | 「粘土のお面」より かあちゃん | |
思春の泉 | 「粘土のお面」より かあちゃん | 若さま侍捕物帖 謎の能面屋敷 | アマカラ珍騒動 | |
「粘土のお面」より かあちゃん | 影法師捕物帖 | アマカラ珍騒動 | ほらふき丹次 | |
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青ヶ島の子供たち 女教師の記録 | 私刑 | ほらふき丹次 | 影法師捕物帖 | |
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エノケンの頑張り戰術 1939年(S14)/東宝東京/白黒/スタンダード/63分■脚本:小國英雄/撮影:伊藤武夫/装置:吉松英海/音楽:栗原重一/製作主任:小田基義 ■出演:榎本健一、如月寛多、宏川光子、小高たかし、澁谷正代、柳田貞一、柳文代、音羽久米子 何につけても意地を張りあう稲田と三田は、隣同士の家に住み、同じ"防弾チョッキ株式会社"に勤めている。家族連れでやってきた海辺の避暑地でも小競りあいをやめない2人の前に、懸賞金つきの子供誘拐犯が現れる。中川信夫は戦前戦後あわせて7本のエノケン主演映画を撮っており、本作はその2作目。現代劇初演出作でもある。 |
私刑 ■脚本:小澤效/原作:大坪砂男/撮影:河崎喜久三/美術:下河原友雄/音楽:服部正/助監督:萩原章 ■出演:嵐寛寿郎、花井蘭子、久我美子、池部良、進藤英太郎、東野英治郎、清川玉枝、清川荘司 昭和初頭から戦後までの18年間、惚れた女や娘のために、やくざ稼業から足を洗おうと苦闘する清吉の半生を描く。物語の後半では、清吉の娘役・久我美子が終戦後のアプレな世相を体現。陰翳に富んだ画面は美しく、ロケーション撮影も見事である。60年代にブームとなった任侠映画路線の先駆ともいえる快作。 |
アマカラ珍騒動 1950(S25)/新東宝=青柳プロ/白黒/スタンダード/86分 ※デジタル上映 ■脚本:山下與志一/原作:有崎勉/撮影:友成達雄/美術:梶由造/音楽:服部正/助監督:山田達雄 ■出演:柳家金語楼、野上千鶴子、若水絹子、渡辺篤、森繁久彌、江川宇礼雄、田中春男、ディック・ミネ、キドシン 柳家金語楼主演のコメディを撮影中の"新東京映画"。その守衛に就職した下山金太郎は、なんと金語楼に瓜二つ。しかも愛娘ハル子が内緒でニューフェイスになっていて…。当時の製作現場が垣間見える撮影所喜劇の珍品。劇中映画の多彩な顔ぶれも楽しい。クレジットの山下敬太郎(製作)と有崎勉(原作)は、それぞれ金語楼の本名とペンネームである。 |
若様侍捕物帖 謎の能面屋敷 1950年(S25)/新東宝=伊藤プロ/白黒/スタンダード/87分 ※デジタル上映 ■脚本:井上梅次/原作:城昌幸/撮影:友成達雄/美術:梶由造/音楽:鈴木静一/助監督:曲谷守平 ■出演:黒川彌太郎、香川京子、柳家金語楼、江川宇礼雄、杉山昌三九、利根はる恵、大河内傳次郎、河津清三郎、川田晴久 「若さま侍捕物手帖」シリーズを映画化した最初の作品。夜ごと江戸市中を荒らし回る"能面の賊"の正体とは? 絶妙な配役とトリックの面白さ、歌ありチャンバラありの娯楽時代劇に仕上がっている。黒川彌太郎が好演。公開当時も評判がよく、翌年には第2作『呪いの人形師』が製作され、中川信夫が再び監督した。 |
高原の駅よさようなら 1951年(S26)/新東宝/白黒/スタンダード/76分 ※デジタル上映 ■脚本:山下與志一/原案:佐伯孝夫/撮影:鈴木博/美術:加藤雅俊/音楽:鈴木静一/助監督:曲谷守平 ■出演:水島道太郎、香川京子、田崎潤、南條(南条)秋子、柳永二郎、風見章子、岡村文子、鈴木俊子 先輩を頼って高原の療養所を訪れた植物学者の野村は、やがて看護婦の泉ユキと恋に落ちる。だが野村には恩師の令嬢との結婚話があった…。小畑實の同名ヒット曲をすぐさま映画化した歌謡メロドラマ。小畑本人もタイトルバックに姿をみせている。香川京子の初々しい魅力、風光明媚な高原ロケに目を奪われる。信越本線の信濃追分駅も登場する。 |
思泉の泉 1953年(S28)/新東宝=俳優座/白黒/スタンダード/88分 ※デジタル上映 ■脚本:館岡謙之助/原作:石坂洋次郎/撮影:横山実/美術:北川勇/音楽:斎藤一郎/助監督:瀬川昌治 ■出演:左幸子、宇津井健、岸輝子、高橋豊子、東野英治郎、阿部寿美子、永井智雄、花澤徳衛、松本克平、千田是也、小澤栄 東北の秋。今年も農家の人々がみんなで馬草刈りにやってくる。それは若い男女にとって出会いの季節。モヨ子と時造、惹かれあう2人を巡る騒動を朗らかに描いた農村喜劇の秀作。宇津井健の映画デビュー作となった。岩手県田頭村(当時)でオールロケし、村の人たちも多数出演している。石坂洋次郎の短編小説『草を刈る娘』が原作。 |
若き日の啄木 雲は天才である 1954(S29)/新東宝/白黒/スタンダード/101分 ※デジタル上映 ■脚本:館岡謙之助/撮影:横山実/美術:鳥井塚誠一/音楽:黛敏郎/助監督:瀬川昌治 ■出演:岡田英次、若山セツ子、角梨枝子、左幸子、山形勲、細川俊夫、本間文子、杉寛、佐々木孝丸 《啄木の詩(うた)は生活の詩(うた)。今でも苦しい時に私を慰め励ましてくれる…》(「演出に当つて」より)。石川啄木を映画にすることは中川信夫の宿願だった。故郷・渋民村を離れ、小樽、そして釧路で新聞記者生活をおくる20代前半の姿を通じ、文学と生活のはざまに葛藤する人間啄木に迫る。新潟県の直江津でロケをした。 |
ほらふき丹次 1954年(S29)/新東宝/白黒/スタンダード/77分 ※デジタル上映 ■脚本:八木隆一郎/原作:寒川光太郎/撮影:河崎喜久三/美術:伊藤寿一/音楽:小杉太一郎/助監督:曲谷守平 ■出演:藤田進、安西郷子、水村國臣、東野英治郎、永田靖、三津田健、稲葉義男、高橋豊子、左卜全 大正末期の北海道の開墾地。「ほらふき丹次」の異名をとる豪快な男と、脱獄囚に父を殺された可憐な娘はつこの純愛悲劇。芥川賞作家・寒川光太郎の『ど・たいほう伝』を読んで感激した藤田進が、自ら作者と交渉し映画化権を譲り受けた。巡査役の東野英治郎が忘れ難い印象を残す。 |
番場の忠太郎 1955年(S30)/新東宝/白黒/スタンダード/86分 ※デジタル上映 ■脚本:三村伸太郎/原作:長谷川伸/撮影:岡戸嘉外/美術:伊藤寿一/音楽:清瀬保二/助監督:柴田吉太郎 ■出演:若山富三郎、桂木洋子、山田五十鈴、森繁久彌、三井弘次、滝花久子、阿部九州男、鳥羽陽之助、伊澤一郎 5才のときに生き別れた母を探して旅を続ける、江州番場生まれの忠太郎。あるとき金町の半次と共に飯岡助五郎一家を襲って手傷を負わせたが…。御存知、長谷川伸『瞼の母』の映画化。山あいに響く御詠歌の哀感、全篇をつらぬく豊かな詩情。中川信夫のたしかな腕が冴える股旅物の名作。 |
青ヶ島の子供たち 女教師の記録 1955年(S30)/新東宝/白黒/スタンダード/96分 ※デジタル上映 ■脚本:館岡謙之助/撮影:岡戸嘉外/美術:進藤誠吾/音楽:服部正/助監督:曲谷守平 ■出演:左幸子、沼田曜一、中山昭二、滝花久子、杉村春子、田中春男、宇野重吉、佐分利信、香川京子 都内の小学校に赴任した新人教師の広江節子は、東京から南へ320キロも離れた絶海の孤島・青ヶ島の出身。夏休みに妹の結婚式のため帰省した彼女は、島の子供たちと過ごし、手不足な教育の実態を目の当たりにして、故郷で教鞭をとる決意をする。ロケは八丈島で行われた。文部省選定。 |
恋すがた狐御殿 1956年(S31)/宝塚映画/白黒/スタンダード/90分 ■脚本:笠原良三/原作:北條秀司/撮影:岡崎宏三/美術:加藤雅俊/音楽:米山正夫 /助監督:竹前吉重 ■出演:美空ひばり、中村扇雀、堺駿二、竹屋みゆき、和田孝、浪花千栄子、柳永二郎、沖諒太郎、扇千景、山茶花究、宝塚歌劇団 室町時代の末頃。亡き妻への想いを断ち切れずにいる笛吹きの春方は、あるとき小狐を助けた。その恩返しにと、姉狐が妻とそっくりの姿で春方の前に現れ…。『狐と笛吹き』に基づく音楽劇。人間と狐の悲恋が幽玄に演出される。宝塚歌劇団の演出家・白井鐵造が構成を担当しており、華やかな群舞も見どころ。 |
憲兵と幽霊 1958年(S33)/新東宝/白黒/スコープ/75分 ※デジタル上映 ■脚本:石川義寛/撮影:西本正/美術:黒沢治安/音楽:江口夜詩/助監督:石川義寛 ■出演:天知茂、中山昭二、久保菜穂子、三原葉子、芝田新、三村俊夫、中村彰、宮田文子、万里昌代 田沢憲兵伍長は明子と結婚した。彼女を手に入れたい波島憲兵中尉は、田沢を機密書類盗難の犯人に仕立てて銃殺、さらに次々と罪を重ねる。やがて漢口に赴任した波島の部下に田沢の弟がいて…。太平洋戦争の進行を背景に、スパイ行為をも働く波島中尉の悪行と末路を描く。西本正の大胆なカメラアングルが不安感をさらにかき立てる。 |
影法師捕物帖 1959年(S34)/新東宝/カラー/スコープ/85分 ※デジタル上映 ■脚本:石川義寛、藤島二郎/原作:寿々喜多呂九平/撮影:西本正/美術:宮沢計次/音楽:原六朗/助監督:石川義寛 ■出演:嵐寛寿郎、小畑絹子、北沢典子、佐々木孝丸、江川宇礼雄、小林重四郎、細川俊夫、舟橋元、明智十三郎 天保6年、未曾有の大飢饉と物価高騰に喘ぐ民衆を尻目に、老中田沼意次は商人たちと結託し贅沢三昧。江戸市民のため、影法師は立ち上がった。偽影法師の出現、天草四郎の埋蔵金の在りかを解く"雌雄両獅子の鍔"の争奪戦、そして趣向を凝らした立ち廻りの数々。「嵐寛寿郎三百本記念映画」と銘打った新東宝の時代劇大作。 |
東海道四谷怪談 1959年(S34)/新東宝/カラー/スコープ/76分 ■脚本:大貫正義、石川義寛/原作:鶴屋南北/撮影:西本正/美術:黒沢治安/音楽:渡辺宙明/助監督:石川義寛 ■出演:天知茂、若杉嘉津子、北沢典子、江見俊太郎、中村竜三郎、池内淳子、大友純、林寛、浅野進治郎 民谷伊右衛門と妻お岩を主軸に、欲と罪の因果を描いた南北71才の怪談狂言『東海道四谷怪談』。数多く映画化されているが、時代劇の様式性を保ちつつ、独創的な表現をも成し遂げた本作は、世界的にも知られた映画史上の傑作。新東宝の苛酷な製作条件下で、美術の黒沢治安、撮影の西本正らスタッフの力が集結し、中川信夫の代表作となった。 |
雷電 1959年(S34)/新東宝/白黒/スコープ/79分 ■脚本:杉本彰、中川信夫/原作:尾崎士郎/撮影:西本正/美術:黒沢治安/音楽:小沢秀夫/助監督:石川義寛 ■出演:宇津井健、北沢典子、舟橋元、林幹、江見俊太郎、小畑絹子、中村虎彦、小林重四郎、高松政雄 天明3年、信州浅間山が噴火。そのただ中、相撲修業に励む百姓の伜・太郎吉は、おきんという娘を助け、二人は恋におちる。やがて大飢饉のため百姓一揆が起こり…。江戸時代に活躍した史上最強の力士・雷電爲右エ門を描いた尾崎士郎の同名長編小説を映画化した力作。続編も同時に撮影された。芸術祭参加作品。 |
続雷電 1959年(S34)/新東宝/白黒/スコープ/81分 ■脚本:杉本彰、中川信夫/原作:尾崎士郎/撮影:西本正/美術:黒沢治安/音楽:小沢秀夫/助監督:石川義寛 ■出演:宇津井健、北沢典子、沼田曜一、池内淳子、坂東好太郎、江見俊太郎、芝田新、小林重四郎、中村虎彦 江戸に出て稽古に励む白根山こと太郎吉と、老中本多の屋敷へ奉公に出たおきん。ままならぬ運命に心中を決意した二人は、狂歌師の大田蜀山人に助けられる。だが、おきんを我がものにしたい本多の計略は相撲界にまでおよぶ…。やがて雷電となる太郎吉とおきんの悲恋物語。北沢典子の名演が胸を打つ。元横綱の東富士らも特別出演している。 |
地獄 1960年(S35)/新東宝/カラー/スコープ/101分 ■脚本:中川信夫、宮川一郎/撮影:森田守/美術:黒沢治安/音楽:渡辺宙明/助監督:土屋啓之助 ■出演:天知茂、三ツ矢歌子、沼田曜一、中村虎彦、宮田文子、林寛、徳大寺君枝、山下明子、大友純、泉田洋志、津路清子、小野彰子 大学生の清水四郎を挑発するかのように、行く先々に現れる学友の田村。やがて続けざまに起こる事故や殺人。四郎は罪悪感に煩悶する。登場人物すべてが死に、地獄で責苦を受けるという破天荒な作品。『ファウスト』に着想を得た仏教的地獄篇。その豪放な実験精神と美術表現の見事さには驚愕させられる。嵐寛寿郎演じる閻魔大王は必見。 |
「粘土のお面」より かあちゃん 1961年(S36)/新東宝/白黒/スコープ/88分 ※デジタル上映 ■脚本:館岡謙之助/原作:豊田正子/撮影:平野好美/美術:黒沢治安/音楽:木下忠司/助監督:柴田吉太郎 ■出演:伊藤雄之助、望月優子、二木てるみ、津沢彰秀、北沢典子、丹波哲郎、田崎潤、宇津井健、林寛東京の下町で、貧乏のどん底にありながらも、明るく逞しく生きるブリキ職人・由五郎の一家を描いた秀作。戦前にベストセラーとなった豊田正子の文集『綴方教室』の姉妹編ともいえる短篇集が原作。大蔵貢社長退陣後、再建を図る新東宝で製作された。演技のアンサンブルを捉える的確な画面構成からは、中川信夫の並々ならぬ意欲が感じられる。 |
日本残酷物語 11963年(S38)/新東宝興業=しばたプロ/カラー/スコープ/100分 ■共同監督:小森白、高橋典/構成:石川甫、大山勝美、高橋典/撮影:瀬川浩、日田勇、吉田重業/水中撮影:大崎映晋/音楽:小沢秀夫、山本丈晴/編集:永田紳 ■解説:宮田輝 これは歪んだ現代社会への警鐘なのか…。日本各地をロケして集めた奇怪珍妙な映像のオンパレード。『世界残酷物語』のヤコペッティもびっくり!?な和製モンド映画。本作の約1ヵ月前に公開された武智鉄二監督『日本の夜 女・女・女物語』と比較してみるのも一興かもしれない。 ○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品 |
怪異談 生きてゐる小平次 1982年(S57)/磯田事務所=ATG/カラー/スタンダード/78分 ■ 脚本:中川信夫/原作:鈴木泉三郎/撮影:樋口伊喜夫/美術:西岡善信、加門良一/ 助監督:鈴木健介 ■出演:藤間文彦、石橋正次、宮下順子 天保13年夏。囃子方の太九郎と女房おちか、旅役者の小平次は幼な馴染み。だが、小平次がおちかに想いを告げたことから関係は崩れ、太九郎は小平次を手にかけてしまう。31才で夭逝した大正期の劇作家・鈴木泉三郎最後の戯曲を、中川信夫自ら脚本化し監督。13年ぶりの映画作品であり、遺作となった。 |